センター長 庄古 知久 教授
外科系診療部門の一つとして新しく設置されました。大学病院の臓器別診療科体系の盲点である、ショックバイタルの多発外傷の際に、多臓器同時対応ができる外科医の集団です。集中治療にも精通しています。敗血症などの重症急性腹症も対応します。新しい時代のGeneral Surgeonを育成する部門でもあります。
診療内容
Acute Care Surgery(緊急外科)
診療科の構成
救急外科・外傷外科・集中治療
特徴および特色
- 外科と救急医療科からのスタッフ(外科医)が兼務で診療にあたります。重症外傷の初期診療、緊急手術の執刀医、術後集中治療の主治医チームを担当します。
- 当院の外科専門医プログラム緊急外科コース(3年間)を通じてAcute Care Surgeonを育成します。各外科専門医プログラムと連携し、外科専攻医の修練に協力します。また外科専門医取得後の外科系各科でのシニア研修を通じて、さらに技術レベルの高い外科医養成を目指していきます。
主な検査
- Hybrid ER System
- 緊急内視鏡検査
- カプセル内視鏡検査
主な手術・処置
- 開胸大動脈遮断
- 体幹部外傷手術(肺部分切除、心縫合、横隔膜縫合、肝縫合、脾臓摘出、消化管吻合など)
- Damage Control Surgery
- 頸部外傷手術(気管縫合、血管縫合、食道縫合など)
- 観血的肋骨固定術(胸骨プレート)
- 観血的肋骨固定術(チタンプレート)
- 骨盤骨折ガーゼパッキング
- 食道破裂(開胸手術)
- 消化管穿孔(開腹または鏡視下手術)
- 胆石胆嚢炎(開腹または鏡視下手術)
- 絞扼性腸閉塞、腸管壊死(NOMI)
- ヘルニア嵌頓(鼠径・大腿・閉鎖孔など)
- 急性虫垂炎(開腹または鏡視下手術)
- 軟部組織感染症(フルニエ症候群、ガス壊疽など)デブリードマン
- 下肢壊死に対する緊急切断
- 大腿動脈縫合(ECMO抜去)、動脈血栓除去
外来
月曜・水曜・金曜午前に再来外来(2F 救急外来):術後のFollow upをしています。
年間手術実績 (NCD登録例)
- 令和元年度 当科執刀例 196件(うち外傷手術 36件)
- 令和2年度 当科執刀例 192件(うち外傷手術 22件)
- 令和3年度 当科執刀例 148件(うち外傷手術 21件)
- 令和4年度 当科執刀例 132件(うち外傷手術 25件)
- 令和5年度 当科執刀例 163件(うち外傷手術 33件)