乳がんは早期に発見されれば恐れることはありません。 女性にとって大切な乳房を守るために、日頃より自己検診を行い注意深く観察することが大切です。 そして、いかに早期発見することが大切かを知っていただくために このホームページをご活用ください。
現在、日本人女性は9人に1人、欧米女性は8人に1人が乳がんにかかるといわれています。しかし、欧米では乳がんの発生率は減少に転じたのに対して日本ではまだまだ増加傾向にあり、その差はさらに縮まるものと予想されています。また、グラフは2009年までの日本人女性における各種がんの死亡数の推移を表していますが、他のがんの死亡者数が減少しているのと対照的に、乳がんの死亡者のみ増加しており、日本人女性が最も注意するべきがんであるといえます。
乳がんの原因はまだ完全に解明されていませんが、遺伝的要素と生活習慣、ホルモンの状況など複数の要素が重なって発生すると考えられています。以下の項目にあてはまる方は注意しましょう。
●年齢 40歳から60歳ぐらいが好発年齢です。ただし20歳代で乳がんになる方が全体の1%ぐらいはいます。 ●遺伝 乳がんにかかりやすい遺伝子異常がいくつか発見されています。くわしくは「当院での取り組み」の項の(4)遺伝性乳がんの遺伝子検査」をご覧ください。 ●未婚・未出産 未婚、未出産の方は結婚・出産経験のある方と比べて、乳がんにかかる危険が高いことがわかっています。
●月経 初潮が早く、閉経の遅い人は乳がんになりやすいことが知られています。 ●食事 脂肪分の多い欧米型の食事や肥満は乳がんにかかる危険を高めます。日本も食生活の欧米化に伴い乳がんが増えていると考えられます。