乳がんとは
             

 

乳がんとは  

乳がんは早期に発見されれば恐れることはありません。
女性にとって大切な乳房を守るために、日頃より自己検診を行い注意深く観察することが大切です。
そして、いかに早期発見することが大切かを知っていただくために
このホームページをご活用ください。


乳がんの頻度
 

現在、日本人女性は9人に1人、欧米女性は8人に1人が乳がんにかかるといわれています。しかし、欧米では乳がんの発生率は減少に転じたのに対して日本ではまだまだ増加傾向にあり、その差はさらに縮まるものと予想されています。また、グラフは2009年までの日本人女性における各種がんの死亡数の推移を表していますが、他のがんの死亡者数が減少しているのと対照的に、乳がんの死亡者のみ増加しており、日本人女性が最も注意するべきがんであるといえます。

部位別がん年齢調整死亡率の推移
資料:国立がんセンター


乳がんの症状
 
①しこり
②皮膚の変化(色やくぼみなど)
③乳首からの分泌
などです。
基本的に乳がんは痛みを伴いませんが、痛みをきっかけに病院で検査を受けて偶然に乳がんが見つかる方もいるため、検査を受けることが勧められます。

乳がんと間違えやすい病気
 
線維腺腫
10代後半から30代の女性に多い良性のしこりです。境界がはっきりして動きやすく、表面も滑らかです。基本的に痛みはなく、大きさもあまり変化しません。がんとまぎらわしい場合があり、針を刺して細胞や組織の検査をすることもあります。

乳腺症
30~40歳代に多く、乳房痛や張り感、乳腺の一部を硬く触れたり、と様々な症状がみられます。乳腺症の一部(細胞が活発に増殖しているもの)は乳がんになりやすいといわれていますが、様々な状態のものを含むため、一概には「乳腺症イコール乳がんになりやすい」とは言えません。実際は何らかの症状があると「あなたは乳腺症で、乳がんではありません」といって患者さんを納得させるために使われる場合もあります。
乳腺の表面がごつごつ触れることが多く、小さなしこりを自分で発見することが難しいため、定期的なマンモグラフィと超音波検査が勧められます。

乳腺炎
乳房が赤く腫れ、痛みを伴います。熱が出ることも多く、ほとんどが授乳期におこります。

乳がんにかかりやすい女性
 

乳がんの原因はまだ完全に解明されていませんが、遺伝的要素と生活習慣、ホルモンの状況など複数の要素が重なって発生すると考えられています。以下の項目にあてはまる方は注意しましょう。

年齢
40歳から60歳ぐらいが好発年齢です。ただし20歳代で乳がんになる方が全体の1%ぐらいはいます。

●遺伝
乳がんにかかりやすい遺伝子異常がいくつか発見されています。くわしくは「当院での取り組み」の項の(4)遺伝性乳がんの遺伝子検査」をご覧ください。

●未婚・未出産
未婚、未出産の方は結婚・出産経験のある方と比べて、乳がんにかかる危険が高いことがわかっています。

乳がんの年齢分布(資料3)
●乳癌の年齢分布(資料3)

●月経
初潮が早く、閉経の遅い人は乳がんになりやすいことが知られています。

●食事
脂肪分の多い欧米型の食事や肥満は乳がんにかかる危険を高めます。日本も食生活の欧米化に伴い乳がんが増えていると考えられます。



 
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