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腎移植

KIDNEY TRANSPLANT

腎移植とは

末期腎不全の治療法は現在のところ2つしかありません。すなわち透析療法(血液透析・腹膜透析)と腎移植ですが、そのうち腎移植が唯一の腎不全の根治療法と言われています。移植を受ける患者さんをレシピエント、腎臓を提供される方をドナーと呼びます。

腎移植は透析治療、とくに血液透析と比べ明らかに生活の質を改善します。例えば、血液透析では週3回、4時間の通院が必要ですが、腎移植は手術後安定期に入ると1-2カ月に1回の通院で済みます。旅行や出張も、血液透析では出先で透析施設を探さなければ行くことができませんが、腎移植後は免疫抑制剤を持ってさえいれば何処へでも行けます。腎移植後は厳しい食事制限から解放され、飲水は制限なく可能となりますし、味覚の改善も認められます。透析による拘束時間がないため、社会復帰しやすいというメリットもあります。また女性であれば免疫抑制剤を上手に使う事で妊娠・出産が可能となります。

腎移植を受けることの最大のメリットはより長生きできるということです。透析を開始した患者さんが10年後も生きている割合は残念ながら40%(100人いたら40人)程しかありません。一方、腎移植レシピエントが手術10年後も生存されている割合は90%(100人いたら90人)を越えています。
欠点として、健康な人(ドナー)に手術を行うこと、大きな手術を受けなければならないこと、免疫抑制剤を生涯飲まないといけないことなどが挙げられますが、それら欠点を差し引いても、腎移植は透析療法より優れた治療法だと考えられています。

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