約90%の成功率です。
2泊3日の入院で手術可能です。
腹圧性尿失禁をすっきり治すには、やはり手術が一番でしょう。
手術というと抵抗を感じる方も多いかもしれませんが、今は開腹をせず体への負担が軽いTVT手術やTOT手術があり、術後の満足度も高いと言われています。重症な尿失禁だからといってあきらめることはありません。
すべてのタイプの尿もれを手術ですべて治すことはできません。
まずはご自身の尿もれのタイプを知り、どんな治療法があるのかをしることが必要です。
TVT手術やTOT手術は、腹圧性尿失禁を治療する手術です。
以前は手術というと、保存的治療では十分な効果を得られなかった場合に行うことが多かったのですが、最近では手術のきずも小さく、局所麻酔で行うことができ、効果も非常に高いため、患者さんのニーズに合わせて選択していただけます。
早く尿もれのないドライな日々を取り戻すために、一つの選択肢として積極的に手術を考えてもよいのではないでしょうか。尿失禁患者の医療機関への受診率は、男女合わせてもまだ3%程度と低いそうですが、治療可能な病気であることを知って欲しいと思います。
効果の高いTVT手術と安全性の高いTOT手術
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TVT手術とは、tension-free vaginal tape手術の略です。
TVT手術のために開発されたポリプロピレンでできた特殊なテープを、膣側から尿道にハンモック状にあてて恥骨裏側を通り、左右の恥骨上皮フに通します。このテープが尿道を支えることにより、尿道の過度な移動を防ぎ、尿もれを防ぎます。
TOT手術とは、transobturator tape手術の略です。
TVT手術と同様のテープを用いて、尿道を支えます。
尿道裏面の膣側から左右の太もものつけ根にテープを通します。
手術が向いている人はどんな人?
- もれる尿量の多い人
- 骨盤底筋訓練をやっても効果がない人
- 日常では大してもれなくても、尿もれのためにスポーツなどの活動が妨げられている人