「サルコペニア」とは「筋肉減少症」をさし、サルコペニアになると筋肉の減少により握力や下肢筋・体幹筋など全身の筋力低下が起こり、歩くスピードが遅くなる~杖や手すりが必要になるなど身体機能の低下が起こります。

筋肉は加齢とともに減少し、特に下肢の筋肉の減少が著しいと言われています。85歳以上では18-24歳の人の約60%に減少するといわれています。

 

サルコペニアになると…

・寝たきりや転倒・骨折などのリスクがふえます

・糖をためる筋肉が減ると血糖値が変動しやすくなります

・物忘れと関係する~免疫機能が落ちるという報告もあります

筋量を維持、増進していくためには運動と適切なアミノ酸補給がポイントとなります。
筋肉をつくるために最も効果的なのはレジスタンス運動(筋力トレーニング=筋トレ)ですが、ウォーキングなど有酸素運動を組み合わせて行い、運動の約1時間後にタンパク質(アミノ酸)を摂取するとより効果的です。

 

サルコペニア外来では、サルコペニアのチェックを行い、トレーニングのお手伝いをします。

・ものわすれ、日常生活、意欲やうつの有無についての簡単な問診を行い、
 身体測定、簡単な体力測定を行います。

・採血検査、DEXA法による筋肉量測定を行います。

・またトレーニングに支障がないか胸部レントゲンや心電図検査、心エコー検査を行ったうえで、
 リハビリ室で数人での簡単な筋トレや有酸素運動を行います。

・運動後に飲んでいただくとより効果的なタンパク飲料は病院の売店にて購入できます。

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