IVR(Interventional Radiology)とは

IVR(Interventional Radiology)は、X 線撮影装置や CT、超音波などの画像診断装置で画像を見ながら医療器具(カテーテルや針)を使用して病変に対する治療を行います。 全身麻酔でお腹を大きく開ける外科手術などに比べて部分的な麻酔で済む治療のため、身体に対する負担が小さい手術です。 足立医療センター放射線科はIVR外来として以下の治療を行います。
 

シャントPTA(日帰り)

閉塞や狭窄を起こした透析シャントに対して血管内治療を行います。 X線透視を行いながら位置を確認し、バルーンカテーテルを血管内に入れて狭くなっている箇所で膨らませ、血管を広げます。
お申し込みは、地域連携室で承っております。
 
その他のIVR治療対象としては他診療科による診察および入院加療が必要となりますが、以下の症例にも対応可能です。

IVR治療対象症例:


<血管病変>
末梢血管血栓溶解、PTA、ステント留置(腹部内臓動脈を含めた全身の動静脈対応)
肺動脈血栓塞栓症、深部静脈血栓塞栓症の血管内治療(血栓破砕、吸引)
肺動静脈瘻に対する血管内治療(その他全身の動静脈瘻)
下大静脈フィルター留置・抜去
腎動脈PTA、ステント留置
透析患者のシャントトラブルに対するバルーンによる経皮的血管拡張術
動脈損傷に対するステントグラフと留置術
 
<動脈塞栓術>
胸部、腹部出血(喀血、外傷、医原性など)に対する塞栓術
消化管出血に対する塞栓術
内臓動脈瘤、仮性動脈瘤、術後出血の塞栓術
腹部臓器損傷、骨盤骨折の塞栓術
子宮筋腫の動脈塞栓術
産科出血の塞栓術
TACEを含む腫瘍の塞栓術(肝細胞癌、腎腫瘍が対象)
 
<その他の血管系IVR>
門脈圧亢進症に対するIVR治療(TIPS、BRTOなど)
血管奇形に対するIVR(経皮的硬化療法、塞栓術など)
リンパ系に対するIVR
大静脈ステント留置術
リザーバーを用いた動注化学療法(肝細胞癌、膀胱癌が対象)
CVポート留置
透析ブラッドアクセストラブルのIVR
 
<非血管IVR>
経皮的生検(肺、肝、腎、骨、リンパ節など全身対応)
経皮的膿瘍ドレナージ(全身対応)
肝腫瘍、腎腫瘍、肺腫瘍、骨腫瘍に対するCTガイド下経皮的焼灼療法やエタノール硬化療法