ご自分がPMDDかもと思われている方へ
*当科PMDD専門外来では,診療情報提供書をお持ちでない方の予約も受け付けます。
診療情報提供書をお持ちでない場合、選定療養費をいただくことにご了解いただきたいと思います。選定療養費は、診療情報提供書代とほぼ等価になります。
月経前に何らかの身体的、精神的変化を感じる女性は少なくありません。この月経前の症状は月経前症候群(premenstrual syndrome: PMS)として古くから知られています。
中には月経前の数日から10 日間くらいに、極端な抑うつ、極端な不安、極端なイライラ、著しい情緒不安定、極端な活動に対する興味の減退や集中力の減退を示す方がいます。
そういう重症型の PMS を月経前不快気分障害(premenstrual dysphoric disorder: PMDD)と呼びます。
2013年に発表された米国精神医学会の作成した DSM-5 という診断基準において、 PMDD は正式な病名として、うつ病と同列に並ぶようになりました。
また、 PMDD の方は予想以上に多く、月経がある女性の約5%程度に認めるといわれています。
PMDD はまだあまり知られていないせいもあり、月経前のみに起こる抑うつ、不安、イライラ、情緒不安定の理由がわからないまま、お一人で苦しんでいる方が多く認められます。イライラするせいで、人と会うと言いたくもないひどいことを言ってしまい、後で後悔したりします。それを避けるために、月経前に人と会うのを避ける方もいます。
当院の PMDD 専門外来では、SSRI(選択的セロトニン再取り込阻害薬)という比較的安全な抗うつ薬の使用が第一選択となっています。 SSRI も月経前の2週間だけ服用する方法と、連日服用する方法があり、症状の程度や起こり方により使い分けます。当院のデータでは SSRI の奏効率は 80%程度認めました(中には低用量ピルの併用している方もいます)。
PMDD の症状でお困りの方は、一度当院の PMDD 専門外来を受診されてみてはいかがでしょうか。
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